「リーダブルコード」という本をご存知でしょうか?
正確には、「リーダブルコード – より良いコードを書くためのシンプルで実践的なテクニック」という題の本です。
現役プログラマや、情報系の勉強をしている人は聞いたことがある人も多いと思います。
この本は、数年前にプログラミング初心者なら必ず読んでおきたい本として、情報系の業界で流行りました。
勉強会でリーダブルコードを学ぶための、教材になったこともしばしばあります。
本の発売年は2012年ですが、今でも衰えることなく、プログラマに必要な知識が詰め込まれています。
内容は、本のサブタイトルにあるように、良いコードを書くためのテクニックが詰め込まれています。
例えば、「変数名や関数名は具体的に意味のある名前を付ける」だったり、「コードは関数に分けて整理する」、「関数を組み合わせて処理にする」など、良いコードを書くために気を付ける事を解説しています。
また、こういうコードが良いコードという紹介と共に、“じゃあ、どうすればいいのか?”という部分を具体的に解説しています。
そのため、この本から良いコードを書くための方法を学び、実践することは良いプログラマになるための第一歩になります。
今だからこそ読みたい!
何故今さら、この本を紹介するのか?
まず一つは、単純に本の内容が今でも通用するからです。
発売から年が経つことで、知名度も薄れていき、本当に読んでほしい初心者の目には付きにくくなりました。
最初は誰もが初心者で、年々プログラマやシステムエンジニアになりたい初心者が生まれていると思います。
ですが、そういう人達こそが、この本の真のダーゲットなのです。
もう一つは、時代の流れと共に、“変更に強いソースコード”が重要視されるようになってきているからです。
変更に強いソースコードとは?という人向けには、こちらで詳しくご紹介しているのであわせて読むことをオススメします。

一例として、変更に強いソースコードが重要視されるようになってきている背景の一つとして、開発モデルの変化などがあります。
昔はウォーターフォールモデルが多かったのですが、近年はアジャイル開発の割合も高くなっています。
どちらの開発モデルも一長一短なので、あまり良し悪しを語るつもりはありませんが、
要するに時代の変化と共にアジャイル開発が適しているサービスが増えたということです。
アジャイル開発はご存知の通り、設計と実装とテストを短い期間で繰り返し、その中でたくさんの要望を取り入れたり、修正を入れつつサイクルを回しながら開発を行う開発モデルです。
一旦開発してそこに修正を加えるというのを繰り返すには、最初の段階で変更に強いソースコードが書けているかそうでないかで大きな差が生まれます。
変更に強い、良いソースコードだと、実装の内容を読み取るのにも、どこに修正を加えるか考えるのも楽に出来るようになるので効率化が図れます。
読むことで得られるメリット
この本を読むことで得られるメリットは多岐に渡ります。
- 良いコードを書く方法を知ることが出来る
- 良いコードを書くことで改修が容易でバグの少ない良いプログラムが書ける
- 改修が容易という事は、効率良くプログラミングが出来る
- ソースコードを後から見返した時に、内容を理解しやすい。また他人が見ても理解しやすい。
- 良いプログラムが書けると、周りからの評価が上がる
などなど、読んで損することはまずありません。
特に、良いソースコードを書けるようになって、周りからの評価が上がると
学生なら、就職に有利になり、社会人なら、出世に有利になるなど将来の自分への投資という考え方もできます。
まとめ
今回は、改めて初心者の目に届くように「リーダブルコード」についてご紹介してきました。
気になった方は是非読んでみて下さい!
また、開発モデルの変化という点から良いソースコードを書くことが必要だという点についてご紹介しました。
一つ注意して欲しいのが、読んで納得して満足しないことです。
リーダブルコードなので、実際にソースコードを書いて役に立たないと意味がありません。
この本には、嫌というほど良いコードを書くための方法が載っているので、いきなり全ての方法を取り入れたり、実践することは難しいです。
全ての内容を自分のソースコードに取り入れなくて良いので、自分に合ったもの、大事だと思うものを少しずつ取り入れましょう。
オススメの学習方法として、まずは実際にプログラミングしている中で思いつく点について実践し、躓いたときに本を見返して勉強するという方法もオススメです。
本ブログでは、良いソースコードを書くために特に重要な点について例を交えつつ解説しています。
あわせて読むことでより理解が深まると思いますので、是非どうぞ!

