IT業界で重宝されている、情報処理技術者試験に受かるための勉強方法とコツをご紹介します。
この記事では、情報処理技術者試験の中でも次の二つの試験をターゲットとしています。
- 基本情報技術者試験
- 応用情報技術者試験
この二つの資格を取得するには、情報技術の知識を幅広く身につける必要があります。
それなりにしっかりと勉強しないといけないので、時間も多く取られてしまうと思います。
ここでは合格するために効率よく学ぶ勉強方法とコツをご紹介します。
実際、私もこの勉強方法で学生時代に上記二つの試験に合格しています。

その結果、就職活動や出世に大きく響いていることを実感しているので、若いうちから取得することを非常にオススメします!
是非チャレンジしてください!
試験まで時間が無い、モチベーションが上がらないという方はこちらの記事も参考になります!

試験問題の性質を知る
勉強方法のコツを知る前に、そもそもこれらの資格試験がどのような特性の問題を出題しているかを知る必要があります。
まず、この二つの試験は午前試験と午後試験に分けられています。
基本情報技術者試験は、午前午後共にマークシート方式で午前は単発の4択問題、午後は長文の文章を読んで4択の問題に答える試験です。
応用情報技術者試験は、午前がマークシート方式で4択問題、午後は長文の文章問題と筆記テストになります。
午後が筆記試験であることから、応用情報技術者試験は勘だけでは合格することは出来ません。しっかりと自分で知識を言葉で表現出来るレベルの知識を要求されます。
実は、これらの試験問題にはそれぞれ特徴があります。
そして、その特徴を掴むことが合格への近道です。
午前試験の特徴
基本情報も応用情報も同じく、制限時間150分の間に4択の問題が80問出題されます。
しかしこの試験は、半年に一回開催されるので試験頻度が高く、一回で80問の問題が出るため、常に新しい問題が出続けるということはありません。
また、一定の合格率を保つためにも、完全に新規の問題だけではなく、過去に出題した問題と同じ問題を使いまわしていることが多いです。
過去問と同じ問題の数はおよそ4割と言われています。
午後試験の特徴
午後試験は、どちらも長文の文章を読んでから、求められている回答を導き出すことが求められます。
基本情報技術者試験はこちらもマークシート式で、4択の問題が多いため午前試験の延長のように見えるかもしれません。
ですが、しっかりと文章を読み取って問題の意図を理解しなければ回答出来ない問題が多いです。
また、応用情報技術者試験では筆記試験になるので、文章を読み取って出題者の求めている回答を導き出す知識と、それを自分の言葉で表現する二つの知識が必要になります。
今の学習環境にあわせたオススメの勉強方法
まずは、今これを読んでいるあなたが現在置かれている環境について考えることが大切です。
それは、自分が情報技術について学習出来る環境にいるのか、いないのかということです。
例えば、情報系の大学に通っている人と、文系大学に通っている人ではもちろん勉強量や勉強方法が変わってきます。
情報系の大学に通っている人
日頃から情報技術に触れている方は、基礎から勉強する必要はありません。
何故なら、きちんと講義を受けて日頃から勉強していれば最低限の知識が備わるためです。
そのため、基礎的な勉強は比較的少なく済ませることが出来ます。
そこでオススメの勉強方法は、過去問を中心に勉強することです!
まず午前試験ですが、上記で紹介した通り過去問からの出題数が多いです。
そのため、1~2年分の過去問を解くだけでも、見慣れた問題がチラホラ出てくるようになります。
1度でもこの試験を受けたことがあって、以前も勉強したという人はまずは2年分を目標に勉強することをオススメします。
初めて受験する方や、自身の無い方は3~4年分勉強すると見慣れた問題が多くなってくるのでかなり自信が付くと思います。
ただし、3年分以上の過去問に手を付ける場合は時間と自分の理解力と相談してください。
あまり過度にやりすぎて、午後試験の勉強に割く時間が無くなるのは本末転倒です。
午後試験に関しても、過去問を解いて勉強するのがオススメです。
ただしこちらは、午前試験の過去問を解く時とは目的が違います。
午前試験では、過去に出題された問題を知ることが得点のアップに繋がりますが、
午後試験は、過去の出題傾向を知ることと、問題形式に慣れることを目的としています。
実は、午後試験は全く同じ問題こそ出ないものの、同じような話題の問題が出ることが多いです。
しかも、それぞれ分野別に問題が出るので、その分野を抑えることがポイントです。
また、各分野ごとに似たような出題方法だったりするので、分野ごとにどんな問題が出題されるのかを知ることが重要です。
また、問題形式が長文の文章形式なので、時間内で全て解く練習も必要です。
情報系の大学に通っていない人
情報系の大学に通っていない場合は、主に独学だけで学習する必要があります。
そのため、情報系の大学に通っている人に比べて、まずは基礎の部分をしっかりと学ぶ必要があります。
基礎を知らなければ、過去問の問題文の意味すら理解できない事もあります。
なので、過去問を解く前に、じっくり知識を深める期間を設けることが重要です。
- 基本的な勉強方法は、過去問を中心に取り組む事!
- 過去問を解いている間に出てきた、知らない言葉、わからない言葉について調べて理解する事!
- 過去問以前に、基礎の部分で知識を深める事!
勉強用の教材の選び方
ではまず勉強するために、何から取り組むのが正解でしょうか?
本屋に行って教材を買うのも一つの手です。
ですが、教材といっても、午前問題をまとめた教材、午後問題をまとめた教材、基礎知識が詰め込まれた参考書、過去問をまとめた教材や出題傾向について調査している教材など様々なものがあります。
その中でも、本の教材の購入を考えている方は、午後試験の過去問と出題傾向をまとめている本がオススメです!
というのも、散々過去問がオススメと言ってきましたが、午前問題に関してはインターネット上に公開されていますので、それだけで十分です。
ただし、注意して欲しいのが、公開されている午前問題は解説が不十分なことが多いので不明な問題については自分で調べて理解する必要があります。
その点、午前問題の過去問を掲載している教材は詳しい解説があるため、自分で調べて勉強するのが難しい人は午前問題に関する本の教材を買ってみるのもよいでしょう。
そして、午後試験の本の教材は買ったほうが良い理由というのが、正しく解説のボリュームが豊富だからです。
午後試験は問題の性質上、インターネット上の情報だけでは理解し難いものが多いです。
そのため、一つ教材を買って、「問題を解いて解説を読んで理解する」というサイクルを回すのがオススメです。
また、基礎的な部分で理解が足りていない方は、基礎から学べる参考書のような教材もオススメしています。
一冊あれば、情報技術について自分で調べることが出来ますし、わかりやすい解説で理解もしやすくなります。


まとめ
情報処理技術者試験の試験問題の特徴と、オススメの勉強方法についてご紹介してきました。
基本的には、過去問を中心に取り組み、わからない言葉や技術については自分で理解するまで調べるという勉強方法がオススメです。
また、試験は午前と午後に分かれているため、どちらの試験対策にどれだけの時間をかけるかという時間の配分も大切です。
午前の過去問ばかりやっていて、午後が疎かになるような事は避けましょう。
むしろ、午後試験のほうをじっくり勉強し、関連する技術についても調べながら学習することで午前の得点にも繋がります。
最後に、なかなか最初から試験のために勉強を続けるのは難しいことだと思います。
そこで、情報処理技術者試験の資格を取ることによるメリットを知ってモチベーションをアップさせることも大切です。
こちらで詳しくご紹介しているので、併せてご確認ください。
