IT業界

元請け?下請け?システムエンジニアになるなら元請けを目指してほしい話

企業

IT業界には元請け、下請けという概念があります。

今回はこの二つの概念と、それぞれの仕事内容とどういう人に向いているのかというお話をご紹介します。

その上で、もしシステムエンジニアになるなら元請けを目指して欲しい話をご紹介します。

どちらが優れているという話ではなく、どういう人が向いているのかという話が前提です

システムエンジニアを目指している就職活動中の学生や、転職活動中の社会人の皆さんは色んなIT企業を調べていると思いますが、あまり元請け下請けという概念で調べたことは無いのではないでしょうか?

もし、これをきちんと理解せずに就職してしまうと、

企業に入ってから自分の思っていた仕事内容とは違う

という事態に陥ってしまいます。

そうならないためにも、ここでそれぞれの特徴を理解し、自分に向いている仕事を選びましょう。

元請と下請

一般的な企業が業務システムを構築したいと思った時に、IT企業にシステム構築を依頼する場合は次のような流れでシステム開発が進んでいきます。

  1. 顧客の要望を聞いて調査する
  2. 要望に沿ったシステムの設計を行う
  3. システムを開発する
  4. システムを納品する

この時、直接システム構築を依頼された企業を元請けの企業と呼びます。

元請けの企業は、依頼主である顧客の要望を聞き出してシステムの設計を行います。

そして、その設計に基づいて自社で開発を行うか、もしくは開発専門の企業へ開発の依頼を行います。

この開発専門の企業が下請けと呼ばれる会社です。

また、下請けの企業がさらに下請け(孫請けと呼ばれています)に開発の依頼を出すこともあります。

このようにして、開発コスト削減のために元請けの企業は下請けの企業へ開発を外注することが多いです。

元請けの仕事内容

元請けの仕事は、顧客と直接やり取りをする仕事が多いです。

顧客の要望をシステムにするためには、しっかりと要件を聞き入れ、時には顧客によりよいシステムを提案する必要があります。

顧客の考えを尊重しつつ、間違っていることや効率の悪い事はハッキリと伝え、変わりに良い案を提案します。

要件が固まり次第、そこから開発のための設計書作りが始まります。

このように元請けは、開発を行う前段階でどのようなシステムを作成するかを考える仕事が多いです。

そのため、あまり自分ではプログラミングをする機会は少ないです。

しかし、ある程度プログラミングの知識が無ければ良い設計をすることも難しいので、もちろんプログラミングの知識も求められます。

開発の段階に入ると、下請けに開発の依頼を行いますが、完成まで放置するのではなく、きちんと予定通り進んでいるのか、期待したシステムが作られているのかという点を管理します。

システムの完成後も、顧客とシステムの見直しを行ってよりよいシステムへ改良していくなど、長期的に顧客や下請けの両方の人と関わりを持って仕事を進めます。

こういう人が向いている!

日々、顧客や下請けとのやり取りを重ねてプロジェクトを管理するため、自分の裁量で仕事を決められる立場です。

そのため、自分で物事を積極的に決めたい、人の下に付きたくない方にオススメです!

また、顧客の業務サービスを握っているので、責任のある仕事が多いです。

お金に関しても、元請けは給料が平均より高いです。ただし、その分ハードな仕事や多少の残業がある場合もあります。

多少の残業なら苦にならない、お金が欲しい人にもオススメです!

下請けの仕事内容

下請けの主な仕事は、設計書に従ってシステムを開発することです。

実際に手を動かしてプログラミングをしていきます。

期限内に決められた仕様のシステムを作らないといけないため、生産性の高さが求められます。

そのため、秀でたプログラミングスキルは重宝されます。

人によっては、元請けとのやり取りや下請けの開発チームのリーダーを任される人もいるため、コミュニケーション能力が高いと下請けの中でもリーダー役に抜擢されます。

逆にコミュニケーション能力が無くても、最低限用意された仕事をスケジュール通りにすればよいので大きな問題にはなりません。

自分の仕事さえ終わらせていれば、定時で帰りやすいのも特徴です。

ただし、複数のプロジェクトを渡り歩くため、場合によってはハードなスケジュールを組まされることもあるかもしれません。

主に中小企業が多いので、職場環境もピンキリです。一般的には元請けより給料面は弱いですが、場合によっては残業代だけで高額の給料になることもあります。

こういう人が向いている!

コミュニケーション能力が無くてもやっていけるため、黙々と自分で作業をしたい人に向いています。

ただし、黙々と作業をする人の集団では無いので、コミュニケーション能力が高い人も十分に活躍出来る場はあります。

一つのプロジェクトに長年付き添うというのは少なく、数年単位で様々なプロジェクトに携われるので、色んなプロジェクトに関わりたい人にもオススメです。

主に、プログラミングを中心に作業するためプログラミングスキルを磨きたい、この先もプログラミング一本で働きたいという人にオススメです。

システムエンジニアになるなら元請けを目指してほしい

ここまで、元請けと下請けの仕事内容や向いている人のご紹介をしてきました。

しかし、やはりシステムエンジニアを目指すなら元請け企業に就職することを目指してほしいと思っています。

理由としては次のような点が挙げられます。

  • スキルアップの機会が多い
  • 下請け企業は職場環境がピンキリ
  • 給料も多い

やはり、下請け企業は職場環境がピンキリなので、詳しいことは入ってからでないとわからないという事が多いです。

実は客先常駐の業務が多かったとか残業が多い、休日出勤がある、残業代が出ないなどのトラブルも多いです。

最も大きな利点は、企業に就職してからも成長の機会が多いという事です。

元請けに必要なスキルは多岐に渡るため、就職後も日々勉強が必要です。しかし、元請け企業だとそれを支える制度が豊富な所が多いです。

また、プログラミングだけではなく、顧客とのやり取りなどのコミュニケーション能力やシステム設計能力、人を管理する能力などを鍛えるために、様々な経験を積むことが出来ます。

しかもそれを、比較的若いうちから経験出来るというのも大きな理由です。

様々な知識を吸収して、主にシステムの設計や顧客とのやり取りを行う人を上流工程エンジニアと呼びます。

残念ながら、顧客とのやり取りや人の管理をすることが多いため、プログラミングスキルが疎かになることが多いです。

しかし、元請け企業で働いて上流工程エンジニアになったとしても、システムエンジニアなのでプログラミングの知識は非常に大切なので忘れないように気を付けてください。

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まとめ

世の中の求人はあまり表には出していませんが実は下請けの仕事が多いです。

というのも、元請け企業はいわゆる大企業と呼ばれる企業が多いためです。

日本は全体の99%以上が中小企業なので、全部が下請けではありませんが母数が多いので下請け企業が多いのも事実です。

なので、知らず知らずのうちに入った会社が下請け企業だったり、もっとひどいと下請けの下請け企業だったりします。

しかし、下請け企業がダメだというわけではなく、もちろん下請け企業が向いている人もいるため一概には言えません。

また、たとえ下請け企業で働き始めたとしても、日々スキルアップに繋がる業務を行っているためその気になれば転職も容易です。

しかし、最初から下請け企業を目指すのはもったいないと思うので、是非元請け企業を目指して欲しいです。

元請け企業は少ないので、なりたくてもなれないのではと思う人もいるかもしれません。

しかし、元請け企業に就職したり転職するために、効果的な方法があります。

そのうちの一つが、情報処理技術者の資格を取得することです。

資格がどれほど就職や転職に有効かというお話をこちらでご紹介しています。

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