2019年4月、国家試験である「基本情報技術者試験」の合格者の最年少記録が更新されたニュースがありました。
小学4年生が「基本情報技術者試験」に合格、国家試験で最年少記録を更新
同じようにこの試験に挑戦している人や合格者、またはIT業界に携わる人ならなんとなくそれがどれくらい凄い事なのかが分かると思います。
ですが、あまりこの資格をよく知らない人はどれくらい凄い事なのかが分かり辛いと思います。
そこで、今回は「基本情報技術者試験」に小学4年生が合格した事がどれほど凄いのか紹介していきます。
最後に、なぜ合格出来たのかについて自分なりに考察してみます。
基本情報技術者試験とは?
そもそも、基本情報技術者試験とはどういう試験なのか、ご存知無い方のためにご説明します。
この試験は、情報技術に関する知識を証明するために、情報処理機構という経済産業省所管の独立行政法人が開催している国家試験になります。
合格者の想定は、「高度IT人材となるために必要な基本的知識・技能をもち、実践的な活用能力を身に付けた者」としています。
全部で12の試験区分と、4つのレベルに分かれており、「基本情報技術者試験」はその中でもレベル2の試験です。
レベル2とは言え、主な受験生は大学生からIT企業で働く社会人5年目くらいの人が占めている試験になります。

合格率が低い
この試験はあくまでも国家試験になりますので合格率はそれほど高くありません。
年2回試験が開催されており、「基本情報技術者試験」ですとだいたい20%台前半の合格率になっています。
もちろん、受験生には社会人でIT系の実務経験がある人も受けているので、難易度はそれほど低くありません。
必要と言われている勉強時間
ITに関する知識が全く無い人だとおよそ、200~300時間ほどの勉強が必要だと言われています。
ここは個人差がありますが、基本情報技術者試験は試験範囲が広い事も特徴の一つなので、ゼロから勉強を始めて合格しようとすると最低でも200時間は必要です。
他の国家資格とも比べてみた
「国家資格 ランキング」なんかで検索すると出てくるのですが、こちらのサイトで偏差値49として紹介されています。
偏差値49と言われてもピンと来ないかもしれませんが、有名国家資格である2級建築士だと偏差値56だったり、危険物取扱者試験の甲種以外の試験が偏差値49以下である事を考えると、簡単な内容とは言えません。
ちなみに、基本情報技術者試験より一つ上のレベルの応用情報技術者試験だと偏差値65と非常に高い偏差値になっています。
(正直な所、応用情報技術者試験がこんなに高いなら基本情報技術者試験ももう少し高くてもいいとは思います。)
必要な知識量が多い
一概にITと言っても、この試験は覚える必要のある知識が非常に多いです。
ネットワーク、データベース、情報セキュリティ、プログラミングの知識から、PCの機械の仕組みや特徴、開発プロジェクトの開発手法や運用の進め方、などなどITにまつわる知識が広く必要になってきます。
しかし、IT企業で働く人にとっては業務で経験する事も多いため、IT系の企業で働く社会人に有利な資格試験となっているのです。
そのため、この資格を就職活動までに取得していると非常に有利に就活を進める事が出来ます。

どうすれば小学生で基本情報技術者試験に合格出来るのか?
親が凄い
これはあくまでも憶測ですが、おそらくこの子の親が何らかの情報処理技術者試験の資格を持っている可能性が高いと思います。
というのも、この試験には単純な知識量だけではなく、合格するための勉強の仕方や試験の解答方法にコツがあるのです。
そのため、低い年齢で「基本情報技術者試験」に合格するには、効率の良い勉強方法を教えてくれる人が必要になってきます。
それを担っていたのが、親御さんだったのではないでしょうか。
もし、試験勉強を頑張っているという人がいましたら、効率良く勉強して合格する方法などもまとめていますので、よれければ参考にして貰えるとありがたいです。


子供の好奇心が強い
後は、単純に子供のポテンシャルが高いです。
ただ、すごく頭が良いというよりは、すごく情報技術に興味を持っているのではないかと思います。
やはり、子供は自分に興味のある事に関する知識の吸収力は高いと思いますので、単純に興味の強い分野だったのだと思います。
まとめ
「基本情報技術者試験」は膨大な知識量が必要である事の他にも、複雑な計算問題なども出題されます。
小学4年生という事を考えると計算能力を高める勉強も必要になってきます。
義務教育を終えてから勉強するのと、そうじゃないのとでは必要な勉強量も異なってきます。
その点が、こうしてニュースにも取り上げられるほど凄く、実際に小学生での合格者が少ない理由なんだと思います。
今は、赤ちゃんでもスマートフォンを操作している時代です。この先、最年少合格者がどんどん更新されても不思議では無いでしょう。